未分類

女医が親知らずの抜歯に苦闘

歯科医院は、小さい頃は恐怖心を引き起こされる場所でした。成人となってからは、恐怖心というほどの強い感情を引き起こされることはなくなりましたが、やはり行くのが今ひとつためらわれる場所です。行きたくない理由で、一番強いのは臭いです。歯を削る時の焦げたような臭いは、大人になっても閉口させられます。親知らずを抜いた時は、その嫌な臭いを嗅ぐことはありませんでしたが、担当の女医さんが親知らずを抜ききるかにハラハラしました。なにしろ医師は30分以上親知らずと格闘していたのです。それが平均的な所要時間かどうか、私は知りませんが、「もし担当の女医さんが諦めたらどうするの!?」と心配しました。途中で医師が明らかにじれた様子を示したからです。親知らずを抜く前にはレントゲンを撮り、親知らずの深さや向きを慎重に検討していました。歯科医院でレントゲンを撮った唯一の機会が親知らずの抜歯の時でした。レントゲンの撮影は男性がしたので、うっかりその男性が抜歯もするのかと思っていたら、抜歯は女医さんでした。性差別をしてはいけないと頭で分かっていても、力仕事に該当する範疇で、実際に自分がしてもらう側に回り、すんなり行かないと、「大丈夫かな!?」と不安になりました。それ以来、男性の歯科医師に見てもらうようにしています。